難攻不落の城を陥す
仕事の都合で熊本に行っておりました。(荷物は軽くということでカメラはPentax Q7を持参でした)出発前に台風を確認すると、行きはよいよい帰りは怖い、といったところ。台風の気が変わってスピードを上げてしまい、予報円の最北端に来てしまう!なんてことがあると帰れないという感じ。普段から「おうちが一番」な私にとっては大ピンチでした。
そんな心配もある中、ついてしまったのだから仕方が無い。せっかくの熊本初上陸なので、「空港→会議室→空港」という中にも若干の時間を見つけて、観光的な要素をつくろうではないですか。
○市電に乗る
Pentax Q7 06 TELEPHOTO ZOOM ƒ/2.8 43.2 mm 1/250 ISO100
何を隠そう私は市電好き。世界一市電の多い街、ウィーンにちょっと居たころは市電の便利さに毎日感謝していたものです。時間はある程度正確で、環境にやさしい市電。日本でも活用が再検討されると良いですね。朝、早起きをして会議の前に乗ってきました。
Pentax Q7 02 STANDARD ZOOM ƒ/2.8 43.2 mm 1/250 ISO100
車内はこんな感じ。床は木で出来ています。木の床は雨や雪の日には滑り止めになって意外に良いものなんですよ。乗車時にIC乗車券をタッチ、降車時に再びタッチするという仕組みでした。東京都下を走るバスと仕組みは同じ。ただ、料金は一律150円!これです!こういう低価格の交通手段が本当の意味での市民の「足」となるのです。
○難攻不落の城、熊本城に想いをはせる
Pentax Q7 02 STANDARD ZOOM ƒ/4.5 7.4 mm 1/1000 ISO200
築城の名手、加藤清正が築いた熊本城。水源もあり、地下水(井戸)もたくさんあり、籠城戦になった際の備えが万全なのは地形からも明らか。また、城に行くまでに何個も門があり、尋常じゃない数の見張り櫓があり、これを落とすというのはなかなか大変なことだろうというのは素人の私でも分かります。
Pentax Q7 02 STANDARD ZOOM ƒ/4.5 10.2 mm 1/640 ISO100
しかし、逆にこれほどの規模の城を管理するとなると、維持費や人件費が莫大にかかります。また兵の士気を維持するのも容易な事ではありません。城が大きくなれば大きくなるほど、敵以上に味方への対応が難しくなります。つまり城の大きさというのは、城主の経済力と統率力を表しているといって過言ではないのです。
○名物を食す
熊本と言えば、"熊本ラーメン"、"からし蓮根"、"馬刺"(・・・くらいしか知らない)実は今回の旅の残念なところは、名物を食べる機会を逃したところです。それでも一応は味見くらいはしたので紹介します。
こちらは熊本ラーメン。お店は「こむらさき」。「新横浜のラーメン博物館に入っているよ」と言っちゃ駄目です。年に数回しかラーメンは食べませんが、美味しかったです。横浜で食べるのよりややさっぱりしていた印象。さっぱり味が良かったです。
奥に見えているのが"からし蓮根"。初めて食べましたが、文字通り"からし"と"蓮根"です。確かに蓮根の穴の中には何か入れたくなる気持ちは分かりますが、そこを"からし"にしたところが熊本人のアイデンティティなのでしょうか。焼酎には合うそうです。日本の酒は日本酒か泡盛、ビールくらいしか飲まないので、今後あまり関わる事がなさそうな食べ物でした
で、"馬刺"は!?というところ、小さいの2切ればかし食べました。味は美味しく、食感も良かったのですが、流石に2切れなので、なんとも・・・。次回はいつ食べれるのか・・・
○台風のその後
搭乗前に「台風接近に寄る影響のため揺れる見通しです。機内でのお飲物サービスがご提供できない場合があります」とのアナウンス。一応飛ぶらしいので安堵するも、飲 み 物 サ ー ビ ス が な い ?
結局、多少揺れはしたけれども飲み物サービスもあり、無事に到着しました。
会議と会議の間、飛行機搭乗までのわずかな間での小旅行でしたが、熊本のエッセンスは味わえたような気がします。今度行く時は"馬刺"リベンジです。
壮大な景色を求めて
壮大な景色を撮りたい・・・しかし、休みがとれず、さらにクルマの免許すらもっていないために足もなく、結局実行に移せない(写せない)でいるのを嘆いているのも束の間、うちの屋上から結構壮大な絵が撮れてしまいました。
ƒ/14.0 62.5 mm 1/40 ISO100 Pentax k-x
ƒ/14.0 300.0 mm 1/60 ISO100 Pentax k-x
こうなると、もう遠出して写真をとりたいという欲求は消え失せてしまいます。ますます「オウチが一番」という出不精に拍車がかかってしまい、イケナイですね。
(オマケに手持ちの「Pentax k-xでこれだけ奇麗に写れば、もう他要らないよ」という状態が5年も続いていて、新しい世界への道がどんどんなくなってゆきます・・・笑)
ƒ/14.0 150.0 mm 1/40 ISO100 Pentax k-x
奇麗だなぁと思いつつ、積乱雲なのですから、このあとは天気は大荒れになるのだな、ということが分かります。実際、今こうやって書いている間に雷がゴロゴロなっています。(今度は雷なんかを写してみたいですね)近所のお祭りもこの雨では中止でしょう。残念。
ところで、これらの写真はいつもFlickr経由で出しています。このブログも知人をはじめ、家族にもほとんど教えていないので、ほぼ自分だけの日記になっていますが、Flickrもそんな感じで写真の保存場所と化しています。が、初めてFlickrにFavが付き、そうなると結構嬉しいものですね。
浜離宮のキバナコスモス
仕事の合間にちょっと時間ができたので、浜離宮をふらっと訪れてみました。
こんな何も無い時期に行って、一体どんなものがあるのかと思いましたが、ちゃんと見るものがあるというのがさすがです。キバナコスモスが見頃を迎えていました。
Pentax Q7 ƒ/4.0 5.0 mm 1/400 ISO100 Mode:極彩
昨日、34度の猛暑の中でしたので、ちょっと止まってカメラを構えるだけで汗が吹き出してくるほど。なかなか落ち着いて構図を決められません。集中力がない中で、どうもカメラの調子がおかしい・・。コントラストが強すぎる!と思っていたら、フィルタが極彩モードになっていました・・・。(まぁ、これはこれで面白いから良しとします)
Pentax Q7 ƒ/6.3 29.5 mm 1/160 ISO400
浜離宮は新橋〜浜松町間、つまり都会ど真ん中にある公園。それゆえに背景はビル、ビル、ビルになってしまいますが、思い切って人工的なものを背景にして花を撮るのも、これはこれでアリかもしれませんね。
その後はシゴトの先輩に連れられ東京湾納涼船でした。こちらはPentax Q7ではちょっと辛い条件でした。船上で揺れるし、夜で暗いということで、ほとんどアップできる写真はありませんでした。京浜工業地帯の夜景を撮る人たちってどんな用意をして行っているのだろう?
RAW現像
これまで、写真というのは一発勝負、写ったものそのままこそが写真だ、と思っていて、LightroomやApertureを使ったRAW現像なるものに全く興味がなかった。
しかし、よくよく考えてみると私は結構Photoshopで遊ぶのが好きだったし、現像をして、絵を完成させるのに向いているのではないか、むしろそうした方が楽しいのではないか、と最近思い始めてきた。
RAWで撮っていないjpegの編集なので、正確には現像と言えないかもしれません。が、やることは同じなので練習です。
どーせ練習だからと、結構激しくやってみました。
比べてみて見ると、上の写真のほうがインパクトがあるし、きっと皆さんこういうほうがプロっぽいと思うでしょう。
こちらはうっかり元を上書きしてしまったので、比べようがないですが、まぁそれはそれで良いのです。私が見た、あの日の夕日はこんな感じでしたから。
というわけで、現像をやってみて気づいたのは、写真というのは写ったそのままが写真と言い切れるものでもなく、その時の記憶や主観というのも同じように重要である、と。つまり、現像によって後者がより"真実"に近くなるのであれば、現像をすることも悪ではないかな、と。
(誰から怒られるというわけでもないしね
ところで、現像にはPhotoshopのCamera Rawを使おうと思いきや、私が持っているのはバージョンが低く、互換性なし。で、iPhotoを使ってみました。今の技量ではこれで十分。もう少し欲が出てきたら、DNG変換して、Photoshop使います)
大賀ハスを鑑賞
この時期は様々な所で「ハスを見てきた」という話や写真を耳にする。
そこで少しちがった撮りかたでハスを写そうと思ったのだが、やはりこういう普通の構図になってしまった。
場所は、東京都町田市にある薬師池公園。四季折々の花を愛でにいつも多くの人で賑わっている。ハスを撮るために大砲級レンズのカメラを構えているが大勢いた。みなさんどんな写真を撮っているのだろうか。
古代と現代をつなぐ神秘的な経緯を持った花だが、見た目そのものも神秘的だ。
大賀ハスに隠れて、スイレンも咲いていた。スイレンもまた朝開き、夕方には閉じる。(シュトルムの『みずうみ』では夜に咲いているとても美しい場面があるが、あれは小説の中のみで可能な話だ)
まだまだ蕾も多かったからこれから見頃を迎えるのだろう。ハスも他の季節の花同様、時機を逃すと見られません。未だご覧になっていない方はお急ぎください。