jacta est ligula〜匙は投げられた〜

写真とリュートと料理と紅茶と自転車

100年前の世界はもっと今よりグローバルだった。

大雨の中、六本木の国立新美術館へ"バレエ・リュス展"を見に。
バレエの衣装や、ポスター、パンフレットなどの展示ということで、分野・時代共に、私好みの内容で期待感を持って行ってきました。

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 ピカソマティスが衣装や舞台、そしてパンフレットを手がけて、ストラヴィンスキーや、リムスキ=コルサコフが音楽を手がけるという今様に言えば「夢の競演」も驚きですが、それがパリだけでなく、アメリカやオーストラリアまで興行するというところが驚きです。よっぽど100年前のほうが現代より世界が近かったのかもしれません。

 

ただ、衣装の展示ということでデザインを楽しむことはできても、実際にダンサーが踊った際の効果は分からないので、魅力の半分程度にしか味わえないところがやや残念でした。また、現代のピチピチ&スケスケ衣装と違い、もっさり重量感のある衣装なので、どんな風に踊られていたのかとても興味がわくところ。しかしそこも想像力に任されていたのでやや残念でした。

 

ところで、建築家の黒川紀章が設計した国立新美術館は建物としてもとても面白い。開放感があるのですが、意外にコンパクト。混雑時もゆっくり見れるけれども、疲れないという、バランスの良い美術館です。もっとも美術館(museum)を名乗るにはコレクションが無いので、Art Centerの方が良いかもしれませんが。
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こういうシルエットが現代的な建物はついQ7のハードモノクロームで撮りたくなります。

今度はウフィツィ美術館が来ますね。今日は満席で行けなかったけえど、今度は最上階のフレンチに行けると良いなぁ。